こんにちは。
生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。
カウンセリングを行っている人は、近年かなり増え、
野良カウンセラーなる人も増えていて、自分の経験のみでカウンセリングを行うという人もいます。
私も野良みたいなものですが、ちゃんと師匠もいて常に学びを深めているつもりです。
クライエントさんから聴く話の中で、
以前SNSなどで見つけてカウンセリングを受けたのですが、結局こちらが言うことをおうむ返しばかりで、意味があるのかと感じてしまいました。
と言う方が非常に増えているような印象を受けました。
最近気持ちの落ち込みが激しく辛かったのでSNSでカウンセリングを受けました。
無料とはいえ そうですねお辛かったですねとこちらが言ったことのおうむ返しでなんだか意味ない気がして途中で切り上げました。 カウンセリングは傾聴が基本なのはわかるのですがどこも似たような感じなのでしょうか? 話をして聞いてもらってよかったというのが一度も感じられません。 自分に合ってないだけかもしれませんがカウンセリングはそういうものですか?
Yahoo!知恵袋
こんな投稿サイトにもあるように、
カウンセリングは話を聞くだけで意味がないと感じている人がいることは事実です。
ですが、話を聞くと言うことは私たちが考えている以上に奥が深いもので、
私自身も日々学びが尽きないと感じています。
私ごときが偉そうに本質を語れるのかとも思いましたが、少しでも知って欲しいと思って記事にしたいと思いました。
傾聴の本質とは?
私が勉強したことで理解している傾聴についてなので、
それは違うと感じるカウンセラーもいるのかもしれません。
傾聴とは、単に話を聞くことを超え、
クライエントが経験している感情や思考、言葉にならない内面のもがきを深く理解し、
受け入れるプロセスです。
傾聴とは、カール・ロジャーズが提唱したものです。
カウンセラーと向き合うあなたは、しばしば理解されず、孤独を感じることがあります。
自分の心の中にある混乱や痛みを言葉にするのは困難です。
しかし、傾聴の本質は、その困難を和らげることができて、
あなたが自己を開示する手助けをしてくれるものでもあります。
傾聴で得られる3つの要素
無条件の肯定的関心
カウンセラーは、あなたが誰であるか、何を感じているかを完全に受け入れます。
これは、あなたの価値や感情、行動を批判せず、
あなたが正直に自分自身を表現することを可能にする安全な環境を
提供することを意味します。
あなたは、評価や拒絶の恐怖なしに、
内面の混乱や隠された感情を明らかにできるのです。
同調性
カウンセラーはあなたの表現する感情や思考に敏感であり、
そのメッセージの意味するところを深く理解しようと努力します。
単にあなたの言葉を反映するだけでなく、その背後にある感情のニュアンスや
複雑さをつかむことで、私が自分自身をより深く理解する手助けをします。
ここが大きく単純なおうむ返しとは違うところでもあると思います。
共感的理解という言葉があるのですが、カウンセラーは、
あなたが話してくれる自分の感情に対して、ただそのまま同じ言葉を返すのではなく、
あなたが口に出した、感情も一緒に分かち合い同じように理解するからこそ、
「それは辛い経験だよね!」など口にすることができます。
本物であること(合一性)
カウンセラーは、人間的で誠実です。
私たちは、自分の感情を隠したり偽ったりすることなく、適切な方法で自分の本当の感情を表現します。
その透明性は、あなたにも自分の感情や考えを隠さずに表現する勇気を与えます。
この3つの要素が組み合わさることで、傾聴は単なる「聞く」行為を超え、「理解する」と「受け入れる」行為へと変わっていきます。
この関係の中であなたは、自分自身を見つめ、理解し、受け入れる過程を経験します。
この自己認識の過程は、あなたが抱える問題や対人関係の困難、内面の葛藤に対処する新たな視点を提供するし、あなた自身が自分自身で向き合い、そして解決できる道筋を作っていきます。
傾聴の本質は、自分の中の力を見出し、自己実現の道を歩む勇気を持つことができます。
カウンセラーが話を聞くことで、その存在は、あなたが自分のペースで自己探求を進めるための支援的な背景となります。
その結果、あなたの話が真剣に受け止められ、あなたの苦しみが共感と共に反映されることで、あなたは自分の中の力を見出し、自己実現の道を歩む勇気を持つことができるのです。
そして、その本質は、あなたが自分自身を理解し、成長するのを助けることにあります。
あなたの痛みや喜び、恐れや願望が共感的に受け入れられることで、あなたは自分がどのように癒され、どのように成長できるかを学ぶのです。
それは、あなたが自分自身と向き合い、より健全で満たされた人生を歩むための自己発見の旅です。
この過程は、時には挑戦的であり、恐れや不安を引き起こすこともあります。
しかし、カウンセラーが提供する安全で支持的な環境の中で、
自分自身の内なる力を発見し、自分の問題を克服する方法を学ぶことができます。
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傾聴がもたらす最大の贈り物
それは、「自己受容」の感覚です。私たちはしばしば、自分の弱さや失敗、不安定さに対して厳しい自己批判を行います。
しかし、カウンセラーが行う傾聴の原則に基づいて接することで、私たちは自分自身を新しい視点から見る学びます。
それはより寛容で、理解あり、そして受容的な視点です。
この新しい自己認識は、自分自身と他者に対するより深い同情心を育み、私たちの対人関係においてもポジティブな変化をもたらします。
そして、このようなアプローチは、解決策を提示するのではなく、むしろクライエントが自分の内面を探求し、自分自身の解答を見つけるサポートにつながっていきます。
カウンセリングはおうむ返しばかりの応対で意味がないと感じているあなたへ
傾聴の本質は、私たちが自分自身を深く理解し、受け入れ、そして愛することを可能にするプロセスです。
これは、自己成長、自己発見、そして最終的にはより充実した人生への道を切り開く旅です。
この旅を通じて、私たちは自分自身と他者とのより健全な関係を築き、生涯にわたる学びと成長のプロセスに自らを開くことができます。
そして、これらすべては、カウンセラーが示す深い共感、無条件の受容、そして真の同調性の力によって可能になるのです。
私が考えている傾聴とはこのようなことだと思って、悩みや痛みを抱えているクライエントへかカウンセリングを提供しています。
カウンセリングは意味がない!
そう感じさせてしまうことも時にはあるのかもしれません。
しかし、自分の足でしっかりと立ち上がっていただくためには、自分の力で向き合っていかなければいけません。
その時には、恐怖にも打ち勝たなければいけないでしょう。
痛みを乗り越えないといけないこともあるでしょう。
ですが、その時に、私たちカウンセラーはきっとあなたの隣で力になれると信じています。
あなたが相談したい!と感じて相談する勇気が素晴らしい第一歩となります。
相談する前の問い合わせでも結構です。
最初は怖いものですが、一緒に乗り越えていきましょう。