こんにちは。
生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。
ゴールデンウィークやお盆、お正月など、長期休みに実家に帰る方も多いと思います。
両親に孫を見せるために実家に帰省したのはいいけど、孫連れて帰省してるのに、母はほとんど反応なく、機嫌が悪いまま。せっかく孫を連れて行ったのにそんな態度を取らなくてもいいのにと、悲しくなります。
いつも、実家に帰省するときには、こんな感じで親の顔色を窺ってしまったり、態度に反応してしまって、落ち込んでしまいます。
私生活も仕事もそれなりに楽しみながら前向きに生きたいけど、親に会うといつも相も変わらず落とされてしまいます。
このようなご相談を長期休みがある時によくいただきます。
実家に帰省している間、自分の子どものこともあるからせめて楽しく過ごしたいから、その間だけは我慢すればいいと言い聞かせて悲しい思いや、腹立たしい思いを我慢して過ごす人もいます。
このような思いを感じているのに、お話をお伺いしていくと必ずと言っていいほど皆さん、同じようなことをおっしゃいます。
親を大事にしないといけないから親孝行をしないといけない。
親のためを考えたら無碍には扱えないし、孫の顔を見せてあげたいから嫌だと思いながらもできるだけ帰省してあげようと思っている。
親に対して自分の気持ちや、言いたいことを言うことに罪悪感をいつも感じてしまって言えない。
こんなことをお話ししてくれます。
親は大切で、できれば親孝行もしたいと思うあなたの気持ちは間違っていないですし、親のことを常に考えてあげられるあなたはとても優しい人だと思います。
できれば親の態度や言動などに反応せずに楽しく過ごしていきたいですよね。
親の存在を苦痛に感じてしまう原因
実家に帰るたびに落ち込んでしまったり、親と接するたびに悲しい気持ちや怒りが芽生えてきてしまう方は多いと思います。
いっそのこと帰らなくてもいいのでは?と思うこともあるでしょう。
そもそも、親の存在を苦痛に感じてしまうのはなぜでしょうか。その原因は親・子、そして家族のコミュニケーションのとり方・言動パターンにあるとお話を聞いていて感じています。
多くの方は、親とのコミュニケーションではなく、傷つけ合いがコミュニケーションとなってしまっています。
その理由は、何か生きづらさや人とのコミュニケーションに不満を感じている人の多くは、他人とコミュニケーションを取ろうとする場合に、自分の価値観の中での判断をします。
自分の考えに同意、同調しなければ「分かり合えない」と感じて不機嫌になってしまったり、自分の言動、行動に対してこんな反応をすると期待した予測をしていることが多く、それの通りにいかないから落ち込んでしまったりします。
相手は関係ないのに勝手に自分で傷ついてしまっているわけです。
これは親との関係だけではないのですが、特に近い人である親との関係では余計にお互いがそのように思いやすいでしょう。
つまり、お互いが相手に期待して、自分が思い通りに描いている答えを求めてしまっていることが傷付けあってしまう原因となっているのだと思います。
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察するコミュニケーションではなく伝えるコミュニケーションをとること
親とのコミュニケーションの多くは、親なんだから「察してよ」ということが多いですよね。
逆も然りなのですか、察して言っても相手は気づいてないかもしれません。
ですので、相手に伝えることをやってみましょう。
例えば、孫を連れてきても何も可愛がらない親に対して不機嫌になって察してを出すのではなく、「せっかく可愛い孫を連れたきたんだから孫と触れ合う気はないの?」と聞けばいいだけです。
それで返事が返ってきたら、その返事通りに対応すればいいだけですよね。
別に孫が可愛くない!と言われるのでしたら、実家に孫を連れて帰省することをやめればいいだけです。
そう言われれば実家に帰省しないことに罪悪感を感じることもないですよね。
逆に何も言わずに「察して」をやっていればモヤモヤしたままになってしまいます。
コミュニケーションの本質は与えることと言いますが、自分の伝えたいことを伝えないと相手に理解してもらえません。
ですので、先に自分が伝えたいことを相手に話すことをやってみましょう。
親孝行をしないといけない!と思わなくてもいい
親孝行は大切なことではありますが、前のめりで「しないといけない!」と義務感を感じる必要はありません。
昔の親孝行の価値観では、「親の言うことは聞かなくてはいけない」「親の思い通りの人生を歩まなくてはいけない」といった価値観が植え付けられてしまっている人も少なくありません。
ですが、あなたの人生はあなたのものですよね。
本来、正常な親子関係であれば、言われなくても、親を大事にしたいと思うはずなんです。
ですので、先に考えないといけないことは、自分の人生を幸せにすることです。
つまり、自分の機嫌は自分でとって相手の顔色を伺う必要はありません。
腹がたつなら我慢せずに、親のこんな態度はムカつくと感じればいいのです。
そこを我慢して押し殺す必要はありません。
親を許せない!と思っても「親切にする」ことはできますから。
親との関係に苦しむあなたへ
本当は親が気づいて、変わってくれることが一番ですが人を変えようと思っても変わってくれることはありません。
親にわかって欲しい!と願っても相手が気づかなければそれは叶いませんよね。
そんな中、なんとかしたい!と自分があれこれ考えて行動していくことは、自責も感じながらツラいことだと思います。
ですので、そんな時にはぜひカウンセラーに話をお聞かせください。
それは本当に辛いよね。
しんどいよね。
とわかってもらえる。共感してもらえることで、心が軽くなり、少しずつ自分が変わるきっかけになっていくと思います。