こんにちは。

生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。

執着を手放したいのですがどうすれば良いですか?

執着を手放すことは諦めることなのでしょうか?

などなど、ご質問をいただくことがあります。

心理系の方の中には、執着を手放すことは諦めること、色々なことに関心を持っていれば、1つや2つ諦めてもいいやっていうふうに気づく。つまり、諦める=手放すということで、ずっと諦めようと思っていたら不意に諦めることができる。

と言うようなことをおしゃっている方もいますが、そもそも、執着をしている状態というのは視野が狭くなっていますから、色々なことに関心が持てない状態でもあります。

また、諦めようとすることに執着し余計に苦しくなってしまうこともあります。

多くの人が「それができないから執着を手放したい」んだけど…と思っているのではないでしょうか。

執着の意味

執着という言葉はよく知っていると思いますが、その正しい言葉の意味からまずは知っておきましょう。

執着とは仏教において、事物に固執し、とらわれること。主に悪い意味で用いられ、修行の障害になる心の働きとする。

執「著」と書くこともある。仏教用語というより、一般的な用語であり、現代語の執着(取, attachment)によく似た意味で、煩悩の用語としてのrāga(愛)あるいはlobha(貪)に近い。

ウィキペディア

一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。

コトバンク

参考文献
執着について

このような意味があります。

お金に執着、食べ物に執着、恋愛での執着、地位への執着など、執着には様々なものがあります。

簡単に言ってしまえば恋愛やお金など何かに囚われている状態が「執着している」という状態です。

例えば、「彼氏が忘れられなくて復縁をしたい」というのは執着になります。

この執着をしている状態では本当に周りが見えなくなってしまうので、彼との復縁が達成できるというような占いやスピリチャルに何十万とお金を支払ってしまう人もいます。

心が囚われてしまっているので、視野も狭くなり、他の選択肢も見えないずに心の柔軟性がなくなってしまっています。これではいつまでも苦しいままで、幸せを見出すことができなくなってしまいます。

では、このように心が囚われている状態から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?

執着を手放すということは諦めるということ?

「諦める」の一般的な意味は、放棄、断念、ギブアップなど、マイナスイメージで使われることが多いと思います。

しかし、「諦める」の本当の意味は、「諦」は仏教で「真理、道理」の意味があります。

本来「諦める」とは、「真理、道理を明らかにする過程で、自分の願望が達成できそうにない理由が分かり、納得してそれへの思いを断ち切る」というポジティブなものです。

ですので、単に囚われているものを、考えないようにする、離れる、
やめるというだけでは執着はてバスことができません。

ですので、一般的な諦めでは、執着を手放したとは言えず、
また形を変えて執着してしまいます。

執着を手放すという意味

執着は目に見えないものだからこそ、認識するのがむずかしいのですが、
手放すためには執着する理由を知り、納得することが必要になります。

それには、執着する仕組みを知っておくことです。

頭から離れないほど心がとらわれて、
視野が狭くなり他の選択肢が見えなくなってしまうという心の特徴があります。

そこには悲しみだったり、嫉妬、恐れ、寂しさ、渇望など
様々な感情が隠されていたりします。

例えば、彼を失ってしまう恐れから、彼氏に執着して束縛してしまう。

などがわかりやすいかもしれません。

重要なことは、自分が執着している理由は、どんな感情なのか?

そして、その感情を自分自身が気づき、感じてあげることです。

彼を失うことに恐れて執着しているのであれば、
「あ、私は、彼がいなくなることが怖いのか」と自分の感情に気づいてあげる。

そうすることで、自分に納得することができます。

私のクライエントさんで、奥さんが原因で離婚になり、
なかなか子どもから離れられずにいた方がいました。

離婚しても、子どもの保育園の迎えや、食事などを作りに行くなど、子どもの為に一生懸命な父親に傍目からは見えるのですが、明らかに執着し、子どもから離れられずに、次に進むこともできずにいました。その間に好意を持ってくれた女性にも、子どもたちが大切だから、あなたがこちらを理解して!って相手を変えることばかり求めていました。

その方のお話を聴いていくうちに、「自分が離れることで子どもを悲しませるのではないか?と思っていましたが、それは、離婚して家族ではなくなってしまったことが私自身がとても悲しかったんですね」とお話しくださいました。

離婚してもお子さんとは家族なのは変わりないですよね?と私が話をすると、そうですね。

「家族じゃなくなってしまうという恐れもあったのだと思います。」

離れていても自分の子どもには変わりはないし、愛情を注ぐことはできますし、そのことをちゃんと伝えれば良いんですよね!」と気づき、納得されました。

その時の表情は、とてもスッキリされた表情でようやく呪縛から抜け出しかのような明るい表情になっていました。

執着しているときは、それを手放すと自分自身までも失ってしまうような気持ちになるものです。

執着するくらい自分にとって大事なものを手放すのはたしかに怖いでしょうし、
悲しさもあると思います。

でも、本当は物事そのものに執着しているのではなく、執着している対象は、
自分の欲望や願望を投影しているだけだったりします。

執着していた自分の感情に気づき、その感情を受け入れ、感じ、
納得した時に、自分の中のこうあるべきという考えはなくなっていきます。

それは、辞める、諦めるということではなく、自分のことを理解し、

自分と向き合っていくことで手放すことは怖くもなく、
悲しくもなく、ポジティブなことなんだ!

と知ることができると思います。

執着している状態は、自分のどんな感情がそこに隠されているのか?

その

感情に気づき、受け止めて、認めていくことで執着は手放すことができるのだと思います。

もし、執着を手放したいけど、どうして良いのかわからないという方は、
まずはお話しするだけでも自分と向き合うきっかけになるかもしれません。

カウンセリングを受けたことない方にとっては、今まで人に相談したことないのに、カウンセラーに相談することはハードルが高いかもしれません。

しかし、他人であるカウンセラーだからこそ話しやすいということもあると思います。

あなたが相談したい!と感じて相談する勇気が素晴らしい第一歩となります。

相談する前の問い合わせでも結構です。

最初は怖いものですが、一緒に乗り越えていきましょう。

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投稿者

leeharuaki

常に生き辛さを抱えて生きてて、自分が犯した罪を克服し、どん底体験から自分の心の問題に向き合い続けて、師匠との出会いからカウンセラーに。 5年間で3000人のカウンセリングを行なってきて、白黒思考などで生き辛さを抱えている人たちに横並びでサポートするカウンセリングで沢山のクライエントに愛と勇気を与えている。 詳しいプロフィールはこちら http://leeharuaki.com/profile/

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