こんにちは。
生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。
日本人の美徳というか、価値観の中に、「つらい時こそ笑顔!」「苦しい時こそ明るく楽しく振舞おう!」という考えがあります。
漫画やドラマなどでもそのような描写もあり、そうすることが綺麗というか、良いことのようなイメージを持たれていますよね。
悲しい時こそ笑えみたいな。
このような、行動に疲れてしまったり、ツラいと感じている人は結構いらっしゃいます。
本当の自分を出せずに、本当は悲しいのに、ツラいのに、何かあっても強く明るく振る舞ってしまいます。
今までこのようなイメージなので、今更本当の自分を出すと嫌われてしまうのではないかと考えてしまったりしてとてもツラいです。
このように、自分の感情と反対の振る舞いをしてしまっていることは、不自然ですし、どんどん心が消耗し、誰にも私のことをわかってもらえない!と感じているのはとても苦しいことですよね。
今までそのように生きてきてしまっていると、なかなか本当の自分を出すこともできなくなってしまっているのではないかと思います。
このように無理に明るく振るったりすることを躁的防衛と言うそうです。
躁的防衛
参考文献:MANIC DEFENSES
M.クラインによって提唱された概念。ストレスや不安、孤独感への対処法として、『無理に明るいキャラを演じる』『ハイテンションになる』『過剰に活動的になる』ことで、気を紛らわせたり負の感情に蓋をする防衛行動をいいます。
本当の気持ちとは違って明るく振る舞ってしまう理由
元々明るい人性格ではない人が無理に明るく振る舞うと言うことは、そうすることで何かしらのメリットを感じているからです。
例えば、
・自分にとって不都合な現実、自分の短所を見たくない。
・抑圧している感情があることを悟られないようにしている。
・自分の脆さや弱さを悟られたくない
・周りの期待に応えることが自分にとっての価値だと思っている
などなど、無理に明るく振る舞うことは自分にとってのメリットというか、そういう自分を見たくないため、躁的防衛をすることで現実を否認し乗り切ろうとする心の防衛機制も働いるのだよ思います。
自分の本当の感情に蓋をすることは本当の意味では楽にはならない
今までは、自分の本当の感情に蓋をして無理に明るく振る舞うことで、ツラい事やストレスを感じないようにしてきたのだと思います。
しかし、それはいっときの効果しかなく、また毎回同じことを繰り返してしまうことに逆にツラさや、ストレスを感じてしまっているのではないでしょうか。
大事なことは蓋をするのではなく、感じることです。
暗い時も後ろ向きな時も、その感情を自覚し、ただ感じることです。
無理に明るくしようとしてしまっている時こそ、自分の感情と向き合ってみてください。
あなたは、今本当はどのように感じていますか?
本当は嫌だなと思っていれば、「あぁ私は今嫌だと思っているんだ」「ムカついているのであれば、悲しいのであれば、ただ、自分がそう感じている」ということを自分の中で感じ切ってください。
そうしないと、自分の感情はどこにもいけなくなってしまいます。
これはこれでとてもツラいですよね。
最近、心から笑っていますか?
本当に自分の笑顔と出会っていますか?
ツラいと感じても良いんです。
悲しいと思っても良いんです。
自分の感情に自分で気づいてあげられないことは自分が可哀想ですよね。
本当のあなたはただそこにいるだけでちゃんと価値があるのですから。
まずは、自分の感情を素直に受け止めること。
最初は、決して楽ではないかもしれません。
怖いかもしれません。
過去の体験から怖くてできないということもあるかもしれません。
そんな時には、一度相談ください。
あなたと一緒に考えていきたいと思います。
最初は怖いものですが、一緒に乗り越えていきましょう。