こんにちは。
生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。
困難やマイナスなことが起こった時に、あなたはどのようにしますか?
多くの人は、困難を乗り越えようと頑張ったり、それがダメだとマイナスから逃れようと努力したりしますよね。
昔からの価値観で、困難は乗り越えるもの。
困難は乗り越えられる人にしかやってこない。
困難やマイナスは人を強くする。
諦めなければいつか夢は叶うなど教えられてきました。
その価値観で頑張って、頑張って、努力しても解決せずに、心身ともに疲弊し命を絶ってしまう人も中にはいます。
このような教えで頑張ってできる人は、100万人に1人くらいです。
私たちは、オリンピック選手でもないですし、天才でもないですよね。
私も含めて凡人です。
そんな天才と同じようにできるわけがありません。
上方(良い方)に楽観性を持つと苦しくなります。
楽観性には2種類あります。
物事を良い方に楽観的に捉える楽観性と、下方に捉える楽観性です。
ほとんどの人が良い方に楽観的に捉えていることが多く、上方に楽観性を持つと苦しくなります。
例えば、
なんの根拠もなく、大学受験もここまで頑張ったんだからきっとうまくいく。これは上方の楽観性です。
逆に、あまり勉強しなかったから大学もきっと落ちるよな。と考えるのが下方の楽観性です。
上方の楽観性でもし落ちてしまったら、落ち込みは相当なものですよね。
期待を持って考えているので、この挫折が後に大きく引きずってしまうこともあるでしょう。
しかし、実際は頑張りが足りなかったか、勉強の仕方が間違っていたということになりますよね。
一方、下方の楽観性で考えていれば、鼻から落ちると思っているのですから、これでもし受かったら儲けものと考えられるわけです。
最初から、勉強が足りないことを自覚しているのですからショックはさほどありません。
これが下方の楽観性です。
そして、大事な楽観性は下方楽観性になります。
上に楽観性を持つことを気休めと言います。
これは人生をダメにします。
マイナスの楽観性。
間違ったことをやっているからダメだよな。
やってないのだからうまくいくはずがないと考えていることが下方楽観性。
これは、良い意味で諦めです。
気休めの楽観性はなんの役にも立たない。
事実を受け止めること。
マイナスに直面した時には、受け入れること。
マイナスから逃げても余計に苦しくなるだけです。
事実は事実と受け入れること。
何を目的に生きていくのか?
目的と手段が逆転してしまうと苦しくなる。
勇気などではなく、諦め。
努力したり頑張るのではなく、諦めることも必要です。
今が苦しければ、諦めてやめればいい。
会社がブラックで毎日残業で、苦しかったらそこで働くことを諦めればいい。
勇気と強さ、努力や根性などは必要ない。
結婚していて、相手がモラハラやDVなどがあった場合は、別れれば良いんです。
諦めないなければ夢は叶うなんてことができる人は100万人に1人くらいです。
諦めて辞めた方が選択肢は広がり、視野も広がりますよね。
人生は残念ながらマイナスの方が多いです。
親から先生からも、人生でのマイナスの対処を教えられずに、頑張ればできる。
努力すれば、諦めなければできる。
など言われてきました。
このような価値観があなたを苦しめているのです。
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諦めことは決して悪いことではありません。
上記の記事にも書いてあるのですが、諦めることはネガティブなことではなく、自分の今を認めて、受け入れることでもあります。
苦しい、辛いという現状を受け入れて、その苦しみ、辛さ、悲しみなどを自分自身が感じてあげない限り、その感情を消化することはできません。
その感情を蔑ろにして頑張り続けるから余計に苦しくなってしまいます。
諦めたって誰もあなたを責める人はいないはずです。
ましてや、あなた自身が責めることでもありません。
あなたは十分頑張ったのですから、これ以上頑張らずにその苦しみから離れても良いんです。
いつかは変わるはず、いつかは楽になるはずと期待して頑張るのではなく、苦しい、辛い時こそ、その苦しい自分をいたわり、認めて、諦めるという選択をしても良いんです。
そうした方が、きっとあなたの視野も広がり、心が軽くなるはずです。
もう頑張らなくてもいんですよ。
困難は乗り越えるのではなく、諦めて受け入れること。
しかし、それは一人でもとても苦しく、苦痛が伴うかもしれません。
そんな時は、私や専門家に一度話をしてみてください。
あなたと一緒に受け入れられるように考えていきます。
相談する前の問い合わせでも結構です。
最初は怖いものですが、一緒に乗り越えていきましょう。