こんにちは。
生きづらさを解消するメンタルコーチ 李春明です。
ここ数年で、恋愛依存症や回避依存症などの言葉がインターネットを通じて広く知られるようになりました。
心療内科系でも恋愛依存に絞った治療などを起こっているところもあるようです。
クライエント様からも時よりご相談をいただくことも多い悩みではあるのですが、その際に、多くの人が、「私は彼氏依存を克服したい」「恋愛依存症を克服したい」とおっしゃいます。
克服したい!と思ってカウンセリングを受けると言う勇気はとても大変なことです。
様々な方が「克服」をウリにしているのですが、克服とは何をもって克服と言えるのか?
その定義をちゃんと述べているカウンセラーさんは、かなり少ないと思います。
そこで、私も考えてみました。
克服の意味とは?
克服とは、努力して困難にうちかつこと。困難をのりこえること。
goo辞書
また、「克服」は、強い意志や力で自分自身に打ち勝ったり、客観的に存在する不利な要因を取り除いたりすることを意味します。
つまり、克服には、強い意志で自分に打ち勝つ、また、客観的に自分を見てその問題と向き合っていくことが必要とも言えます。
だから、カウンセリングが有効であり、必要でもあると思います。
そして、恋愛依存症の克服でも重要になるのが、自分の強い意志と客観視です。
恋愛依存症を克服するということはどのようなことなのか?
多くの人は、恋愛依存症を克服すれば、パートナーが自分の思い通りになる。
パートナーに対して不安にならずに済む。
パートナーに振り回されずにすむ。
恋愛で失敗しなくる。
理想の結婚ができる。
自立できる。
このような考えをもっていることが多いです。
確かに克服した結果そのようなことも感じることができると思いますが、それはあくまで表面的なことであり、それがメインと言うわけではありません。
克服することは、健全でバランスの取れた方法で自己価値を見出し、人間関係を築く能力を身につけるプロセスと捉えることができます。
つまり、結果を求めるのではなく大切なことはプロセスであるということです。
多くの人がすぐの結果を求めてしまうことで、プロセスを軽視し、克服から遠ざかってしまいます。
恋愛依存症の克服の定義とは?
これはあくまで私が考える定義なので、それは人によって異なります。
なので、参考にできる方のみご参考ください。
- 自己認識の向上:
- 自分の感情や行動のパターンを理解し、自己反省を行う能力。
- 依存的な行動のトリガー(引き金)を認識し、それに対処する戦略を立てる。
- 自己価値の再構築:
- 他人や恋愛関係に依存しないで自己価値を見出す。
- 自己肯定感を高め、独立した精神を育てる。
- 健全な関係の築き方を学ぶ:
- 相互性、尊重、そしてバランスを基盤とした関係を理解し、築く。
- 依存ではなく、サポートと協力を基盤とした関係を形成する。
- 感情調整能力の向上:
- ストレスや感情の波に対処する健康的な方法を学ぶ。
- 恋愛関係が生じさせる可能性のある否定的な感情や状況から回復する能力。
- 生活のバランスの取得:
- 恋愛だけでなく、友情、家族関係、職業、趣味など、生活の他の側面にも時間とエネルギーを割く。
- 自分自身のケア、自己成長、そして自己実現に焦点を当てる。
- プロの助けを求める意識:
- 必要に応じてカウンセリングやセラピーを受けることへの抵抗を減らす。
- セルフケアと同様に、外部のサポートを利用することの重要性を認識する。
克服しないといけないというわけではない!
これら全ての側面が、個人の成長、より健全な人間関係の構築、そして最終的には恋愛依存症からの回復へと繋がります。
しかし、このプロセスは時間がかかる場合が多く、しばしば前進と後退を繰り返します。
重要なのは、持続的な努力と自己への優しさを保ち続けることです。
自分と客観的に向き合って、強い意志をもって困難に打ち勝っていくことが必要です。
そのためには、実は諦めも必要になっていきます。
克服しないといけない!克服できないとダメというわけではありません。
依存と付き合っていき、その部分を弱めていき、そんな自分を好きになることが1番ではないかなと私は思います。
困難は乗り越えるのではなく、諦めて受け入れること。
しかし、それは一人でもとても苦しく、苦痛が伴うかもしれません。
そんな時は、私や専門家に一度話をしてみてください。
あなたと一緒に受け入れられるように考えていきます。
相談する前の問い合わせでも結構です。
最初は怖いものですが、一緒に乗り越えていきましょう。